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『歳寒三友』と松のイノベーション

2014年1月10日 ビューティフルライフ

松竹梅を称して『歳寒三友』(さいかんのさんゆう)と言う。恥ずかしながら半世紀も生きていながら初めて知った次第です。※寒くて植物の彩りも少なく寂しい思いをする折でさえ、友のようにそこに居てくれる松、竹、梅を指す言葉

 

それと同時に、昔から脈々と続いていたであろう「松・竹・梅」にも、ある時に大きな変革があったとの説を聞いて、いつの時代でもイノベーションは起きていると改めて感じます。

IMG_神社

松の生命力と竹のまっすぐに伸びる生長力、そして色彩のない世界に花を咲かせる梅を冬の親しき友であること、すなわち『三友』。
この三つの友のなかでも最上級に喩えられることの多い「松」。古くは「松」より「榊」が日本では崇められていたところに、平安時代に中国から伝わった「歳寒三友」思想の影響で、「松」が「榊」にとって代わったとのこと。このようなある種のイノベーションはある日突然に、ある種の思い込みも加わって進化(変化)するのでしょう。なぜなら元々中国の「歳寒三友」の考え方は今の日本のそれとは違った概念であったから。

 

 

もう一つ、榊と松の関係の根拠としては、「門松」ならぬ「門榊」が平安時代の記述に残っているそうです。平安のその文人はあえて「門榊」にこだわっていたようですが、もしかしたら日本のどこかの神社にも「門松」ではなく「門榊」」を飾っているところがあるかも。

 

 

いろんなものが普及したりするのは、圧倒的な優位性を持つパワフルなものだったり、逆に理屈ではなくその時代に寄り添うようなものや市井の人々に愛されるもの、人々の「好み」などが大きく作用するのでしょう。今、ラスベガスで家電市が開かれているようですが、今まで「自動車」と思っていた物体が、家電のひとつのカテゴリーである「スマートフォン」と見なされる時代です。

 

大きなイノベーションは意外と身近で知らないうちに起っているようです。

 

 

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