2015年2月1日 ビューティフルライフ
「化粧品は夢を売るもの」
という考え方があります。
だから、容器も女性がキレイになる連想が
できるものでなければならない。
一理あると思います。
だた、ことさらに大げさなものには・・・
ちょっと違和感を禁じ得ないとも思います。
どうしても、その容器にかける分を
もっと中身に・・・と思ってしまいます。
◇ ◇ ◇
エスティーローダーのDE LA MER(ドゥ・ラ・メール)などは
5万円くらいのクリームでも、
容器はかなりシンプルなものだったかと。
皮膚科学を追求したその理論と容器の意匠とが
違和感なく一体になっているとも感じたものでした。
*
いわゆるキラキラした二重底の容器は韓国製が多く、
かつて自ら企画製造の指揮をとった製品も
いろいろと精査した結果、韓国で製造されているものに行きつきました。
キラキラさせるために、
二重底の内側の面を鏡面にし、綺麗に塗装するなど
いかにみせるか、その「見た目」を考えたものでした。
(但し、商品撮影では鏡面は非常に困難を伴いますが・・・)
二重底の容器の外形はそこそこの大きさになりますが、
内容量は意外と少なく30g程度。
1万円以上の販売価格を設定するには、
ある程度見た目の「カサ」が必要であり、
味気ない容器ではダメだという考えを当時持っていました。
左側:韓国製のカタツムリのクリーム(60g)
右側:かつて開発に携わった保湿クリーム(30g)
◇ ◇ ◇
今の考え方は少し違ってきています。
出来るだけ無駄を省いて(贅肉を削ぐように)
シンプルでありたいと。
二重底容器は重く大きい割には
内容量が少なかったりもします。
時と場合によっては、
気軽にカバンの中にも入れられるくらい、
コンパクトで軽く、
かつ、内容量も必要量が十分確保できるもの。
毎日ご使用になる基礎化粧品には、
そのような容器のほうが、
結果的により実際にお使いになられる
お客さまのためになると思っています。
いわゆるKISS方式とでも言いましょうか(ちょっと違うか)、
もちろん見た目のシンプルな美しさは大切です。
ただ、過度な装飾にコストをかけるのではなく、
内容成分の充実を図り、
数万円の標準価格になる保湿クリームと同等のものを
継続してお使いいただけるリーズナブルな価格にすることのほうが
意味があると考えました。
アンニテンプスのEGバイタライジング マルチゲル容器(55g)
◇ ◇ ◇
アンニテンプスの基礎化粧品は今、
エッセンシャル クレンジング&ウォッシュと
(メイク落とし兼用洗顔料)
EGバイタライジング マルチゲルの2点。
(高保湿美容ジェルクリーム)
この2つだけで、
スキンケアの基本である「洗顔」と「保湿」が完結します。
容器もいたってシンプルです。
今もなお、皮膚科学の研究や化粧品開発は日々進化しています。
この2点に、新たなライナップを加えるときは、
シンプルでありながらも、
より美しくなる気持ちが湧いてくるような、
商品をご提供することをお約束します。