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紫外線と肌のダメージ2

2013年7月3日 美人が実践するアンチエイジング美肌術

前回は、紫外線A波(UVA)を防ぐ目安の表示PAについて書いたので、今日は、紫外線B波(UVB)を防ぐ目安のSPFに関して整理します。

 

 

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紫外線B波(以下UVBとします)は、肌の真皮層までは浸透しませんが、表皮には達します。強いエネルギーをもつ光なので海や山では短時間でも炎症を起こします。シミはもちろん皮膚がんの原因にも。

 

●サンバーン(日焼けで赤くなる炎症)はUVBによるもので、紫外線を受けてから8~12時間後にピークとなり、DNAの損傷も伴うことからサンバーンを頻繁に繰り返すと皮膚がんのリスクが高くなる。

 

●サンタン(色素増強)は、UVAとUVBの両方によるもので紫外線を受けて数日経ってメラニン生成がはじまる。生成されたメラニンは、皮膚のターンオーバーとともに数か月かけて排出されますが、排出されずに残るとシミになります。

 

【シミができるメカニズム】
①紫外線が皮膚にあたる
②表皮細胞から情報伝達物質が分泌される
③情報伝達物質がメラノサイト(メラニン細胞)を活性化する
④メラノサイト中の酵素(チロシナーゼ)の働きでチロシンからメラニンを生成

 

 

単にシミを防ぐためにではなく、肌の健康のためにはしっかり紫外線を防ぐことの必要性を感じます。

 

SPFは、数値が大きい方が紫外線をより多く防ぐことができるようにとらえている方が多いと思います。そのとらえ方で決して間違いではありません。ただ、数値が大きいことが絶対的に良い商品とは言い切れないこともありますので、まずはSPFの意味合いを理解していただければと思います。

 

 

SPF1を想定します。約20分紫外線にあたると日焼け(赤い斑点)が発生するレベルがSPF1に該当します。このSPF1の日焼けの程度を基準に考えていきます。SPF30は、SPF1よりも30倍長く紫外線にあたっても、SPF1と同じ程度の日焼けでおさまることを意味します。
つまり、20分×30=10時間、戸外で紫外線にあたっても、無防備な時の20分間と同じ程度の日焼けで済むということ。

 

日常生活を考えると、10時間外に出っ放しということもないので、SPF25もあれば十分予防になると思います。

 

SPF値が30以上の日焼け止めをつくろうとすると、紫外線散乱剤だけでは難しく、紫外線吸収剤も配合する必要が出てきます。この紫外線吸収剤は、紫外線を取り込んで熱エネルギーに変換するので肌が弱い方にはおすすめできません。特に紫外線が強い海や山や、屋外スポーツの場合に限ってSPF50を使用するなど、使い分けをしましょう。

 

肌に負担をかけずに、日常的にUVBを防ぐには、SPF25~28で十分ではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

【知っておきたい紫外線知識】
・地表に届く紫外線は2種類がある
・光の波長が短い紫外線B波と、それより波長が長い紫外線A波
・B波は、肌の表皮に届いて日焼けにより肌が赤く炎症を起こし、シミ、そばかすの原因になる
・A波は、B波よりも肌の奥(真皮層)まで届き、シワやたるみなどの肌の老化(光老化)に大きく影響

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