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意識と無意識の勝負

2013年5月7日 ビューティフルライフ

圧倒的に無意識の勝利です。

 

 

DSC01518「白熊を絶対にイメージしないでくださいー」と言われてイメージしないのはまず不可能でしょう。どうしても頭の中に白熊が出てきます。意識してその白熊を消そうと思ってもなかなか消えてくれません。そうです。意識対無意識は、3対97くらいの大差で無意識が勝っています。

 

私は以前、その無意識の力を借りて絶体絶命の危機を脱したことがあります。その時はもう意識の力ではどうにもならない状況でした。では無意識の力をどうやって使ったのか、疑問ではありませんか? 無意識を意識して使うなんて矛盾した話だと思いませんか?人間の体の機能の中でおそらく唯一、無意識と意識の両方の領域で働くものがあります。それは何でしょうか?

 

答えは《呼吸》です。

 

2008年 ある記者発表の場面、テレビカメラやたくさんのプレスを前にたった15分ほどのプレゼンテーション。ただそれだけだったのですが、2時間ほど前のリハーサルでいざ檀上に立つと、ライトがあたり会場に来ている見知らぬ人に勝手に怯えて、緊張の度合いが極限まで高くなり、まともな心理状態ではなくなったのです。リハーサル途中で言葉が出せなくなりました。あまりにも自分が不甲斐なく途中であきらめて中断してしまいました。

 

中断した時の心境は、自分自身よりも、会場に来ている社員に恥をかかせるわけにはいかない。その一心でした。話す内容はまったく難しくはありません。いつも話していることを沢山の人の前で話すだけでした。準備不足も否めなかったのですが、それ以上にメンタル面に問題がありました。リハーサルを中断した情けない状況にも関わらず、サポートに来ていた社員から励ましやアドバイスをくれました。その思いを無駄にはできません。まだ1時間があると自分に言い聞かせました。

 

まず自分自身のイメージの回復を行いました。「この商品に関してこの会場にいる誰よりも熟知しているのは自分だ。みんなに教えてあげるのは自分だ」と繰り返し自分に言い聞かせてセルフイメージを高めました。それと《呼吸》です。《呼吸》で身体全体のバランスを調えた・・・ともいうのでしょうか。昔から緊張した時には深呼吸と言われていますが、徹底的に”意識”して、深く長く、意識して《呼吸》を繰り返しました。おへその下に意識を集め下腹部に空気を溜め込む丹田呼吸(能などの基本の呼吸法らしい)です。誰もが”無意識”に《呼吸》しています。今息を吸って、10秒後に吐こうなどと”意識”してやってはいません。普段は”無意識”の領域ですが、”意識”してもできるのが《呼吸》です。意識的に《呼吸》に働きかけて無意識のパワーを引き出し、極度の緊張から自然と身体が解放され余裕さえ持てたのです。

 

最初は意識が強すぎるあまりうまくいかない自転車も、乗れるようになるともう無意識で簡単に前に進むことができます。無意識にできるようになるには、やはり十分な前準備とセルフイメージが大切なようです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

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