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メラニンは悪者ですか?

2013年5月23日 美人が実践するアンチエイジング美肌術

ヒトの肌や髪の毛に含まれるメラニン色素は有害な紫外線から肌を守るために重要な働きをしています。

 

Illu_skin02[1]基底層のなかにメラニン色素をつくる工場があります。メラノサイトです。紫外線が肌に侵入すると情報伝達部室が表皮細胞から分泌されてメラノサイトが活性化し、メラニン色素が生成されます。
メラニンの合成には複雑なプロセスを経ます。そのプロセスには、チロシナーゼという酵素も大きく関わっています。
このメラニンを合成できないと皮膚がんになるリスクが高まるとも言われています。

 

かつて美白系の基礎化粧品の開発にあたっていた時は、まさに悪者扱いでした。メラニンは。メラニンとメラニンの工場やそこで働く酵素をどうやって攻めるかといった感じです。
例えば、3方向から攻める美白化粧品はこんな感じでしょうか。

 

①出来てしまったメラニンを攻撃する成分は何?
②メラニン合成工場(メラノサイト)そのものを破壊する?
③その工場で働く酵素チロシナーゼの動きを止めてしまう?

 

”過剰に生成したメラニンを・・・”というフレーズをテレビのCMや美容本で見ることがあります。本当に”過剰”な分だけを解消してくれれば良いと思いますが、過剰か過剰でないかをどうやって見極めているのか・・・そこまでのコントロールができるものでしょうか?当時を振り返るとメラニン生成を抑える実験データをもとに議論していましたが、ヒトの体の仕組みを完全にコントロールできる確証があったわけではありません。

 

メラニンやメラノサイトの研究が進むのは良いことだと思います。東北大学などでは白髪が黒髪に変わる?かもしれないメラニン色素の逆光輸送の仕組みを解明したとの発表もありました。
化粧品の世界でもまだまだ新たな発見があるようです。美白系の新商品が出るたびに、新発見!○○○が△△△ といったキャッチコピーが毎年のように繰り返されています。メラニン生成の仕組みはまだ全ては解明されていないのでしょう。

 

ヒトの身体の機能に不必要なものは存在しなくて、すべて意味があると思います。どんなに美白化粧品が進化しても”消えないシミ!”が後を絶たないのはメラニンが必要だからかもしれません。メラニン生成のシステムを機能不全にするよりは、まずは紫外線を浴びないことに注意したほうが健康的かなと今では思っています。

何事も準備八割と言いますが、予防に力を入れたほうが良さそうです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

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