2015年10月29日 美人が実践するアンチエイジング美肌術
知る人ぞ知るある化粧品開発の先生から
化粧品におけるナノテクノロジーについての
研修を受けたことがあります。
正直なところ、
それ以前は、化粧品なんてただの気休めで
効果実感といっても、
プラシーボ効果に過ぎないのではと思っていた私・・・
理論的に納得のいく話もたくさんあって、
化粧品に対して自信を深めるキッカケでもありました。
その時の話の中に、
化粧水の存在理由の話が。
「化粧水の”後”の美容液などを肌に浸透しやすくするため」
とのことでした。
保湿が化粧水の目的ではななく、
美容成分がより浸透しやすくするために、
その道筋をつくるのが化粧水の役割であると。
それをイメージさせるための話が
「乾いたスポンジ」です。
乾いたスポンジに水を垂らしても
容易には浸透していかないけれども、
少し濡れた状態であれば、
瞬時に水を吸い込む。
だから、
化粧水で道筋をつけるのだと
*
当時、化粧水を販売するにあたって、
プロモーション展開するにあたって、
販売スタッフの研修を実施するにあたって、
常にそのスポンジ理論が常に頭の中にありました。
しかし、
いま皮膚科学の観点からみれば
そのスポンジ理論にも、疑問符がつきます。
一度は信じたスポンジ理論ではありますが、
そもそも、
カラッカラッに乾いたスポンジと肌を同一視することに、
前提条件の大きな誤りがあったかと。
人間の脳は、単純化したり、イメージ化すると、
記憶しやすく、また正しいことだと思い込む癖があるようです。
冷静に考えると・・・
洗顔も水ですすぐので、
洗顔直後と化粧水をつけた後の肌は同じようなもののハズ。
「道筋」のための化粧水は「絶対」必要でもなさそうです。
化粧水はその成分がほとんど「水」ですので、
5,000円や1万円も支払うほどの
美容における費用対効果があるとは思えません。
※化粧水を浸透させるための導入美容液は、化粧水以上に?。
導入美容液の使用前後の比較で化粧水の肌へのなじみ具合が
異なるのは単に表面張力の差によるもので浸透とは無関係かと。
ラップ1枚ほど、、、たった0.01mmの厚さの角質層の
水分量が肌のうるおいを左右します。
肌のバリア機能は、
水の侵入を防ぐようになっているので、
その理屈に適った保湿方法がより効果的です。