blog

手軽さのメリットvs肌のデメリット

2013年5月5日 美人が実践するアンチエイジング美肌術

お湯で顔を洗うのってどうなのかなーと思ってしまいます。

 

a0027_002082

最近テレビのコマーシャルで見ます。お湯で顔を洗うだけで簡単にメークが落とせます!ってアピールしています。見た瞬間に凄いこと言ってる・・・と思いました。
いろんな考え方があっていいとは思うのですが、お湯で洗うのを推奨している美容家は見たことも聞いたこともありません。だから逆に、今一番興味がある商品になってしまいました。これを開発した人たちは何を考えたのか知りたくなりました。

 

商品のプレス向けの資料をネットで見つけました。発売背景がしっかりと記載されています。内容はこんな感じです。
近年、「ワークライフバランス」「朝活」といった時間の使い方が注目され、賢く、効率良く、時間を消費し、実りある豊かな生活をしたいというお客さま意識が高まっています。  ・・・・・中略・・・・・  夜の自由時間がもっと欲しいと感じている一方で、1日の終わりに必ず行うメーク落としは最も面倒なスキンケアであることがわかりました。特に、20代から40代女性の60%以上は、スキンケアの中で簡単に済ませたい行為がメーク落としであると回答しています。また、メークを落とさずに寝てしまった経験がある女性は41%を超え、その頻度が1週間に1回以上である人は21%もあることが分かりました。 ・・・・・中略・・・・・  面倒なメーク落としのストレスから女性たちを解放し、寝る前の自由時間をさらに有意義な時間に変える、「新しい化粧習慣」を実現します。

 

お湯で顔を洗う提案をしなくても、商品の技術力開発力に優れた企業であれば、面倒なメーク落としを画期的な方法や成分で肌にストレスを与えず手軽に使える商品はできると思います。なぜそれをやらないかちょっと不思議です。何百人の統計ではありませんが、数人に聞いただけでもお湯で顔を洗うことに恐怖感があると答えてくれました。また、メイクの前に化粧下地をすること=忙しい朝にひと手間増やすこと・・・ についてはどう考えているのだろう? 手間を増やし、使用アイテムを増やす発想にはどうしても疑問をもってしまいます。

 

お肌の皮脂は30℃以上で溶けるといわれます。お顔の表面の温度は32℃前後でしょうからそれぐらいかなと思います。皮脂の役割は、肌の表面で汗と混じり合い天然のクリームとなって外部刺激から守り、雑菌の繁殖を抑えてくれます。肌の潤いを維持するのにも、数パーセント程度は皮脂も貢献(潤い維持にはセラミドの寄与が大きい)するようです。夜に40℃位のシャワーを顔に直接あてて洗うと、必要な皮脂まで過剰にとりすぎるように思えてなりません。

 

安倍首相が打ち出す施策や、有名企業の新規事業や新商品開発に女性の力の活用は不可欠です。それができない企業は生き残れないとまで言われる時代です。家事も育児も女性に負担がかかるなか、今後はもっとビジネスにも女性が費やす時間が増えていきます。そんな時代だからこそ、各分野のリーディングカンパニーには持っているポテンシャルをフルに発揮して、消費者の生活を一変させるような革新的な商品を提案して市場全体を盛り上げてほしいと思います。

 

売り上げ至上主義はもう時代遅れだとよく耳にします。選択権はお客さまにありますので、このコンセプトが受け入れられるのかどうか見てみたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

pagetop

メーク落とし洗顔

濃厚美容液ケア

ブログ

お問い合わせ