”洗顔の後、化粧水をたっぷりマスクやコットンに浸み込ませてローションパックをして十分に保湿がなされると、肌は安定し皮脂も減少するので毛穴も引き締まる”
「毛穴ケア」で検索して上位表示されたサイトの情報です。
果たしてローションパックで保湿が出来るのか、そして毛穴は目立たなくなるのか、気になります。

この毛穴ケアの方法は、
⇒洗顔後に化粧水をたっぷりコットンに含ませてローションパックをする
⇒肌の組織が活性化⇒コラーゲンが作られ易くなる
⇒肌の弾力が戻り、毛穴が引き締まる

有名美容家がすすめるローションパックは実際に肌トラブルを改善した実績があるからこそ広く知られているかと思います。
ただ、そのような美容法でもやり方次第では逆に肌を乾燥させてしまう可能性がありそうです。
なぜなら、化粧水だから。

化粧水はその成分のほとんどが「水」です。皮膚科学の観点でみると、「水」が肌のすみずみまで浸透することは考えられません。肌のごく表面、サランラップ１枚ほどの角質層の一部にしか浸透しないのではないでしょうか。
ー化粧水では保湿はできないーというのが私の考えです。むしろ、ローションパックを１０分もすれば肌の水分はまるごと蒸発して肌はパサパサになりもっと乾燥がひどくなるのでは、と心配してしまいます。もしローションパックをやる場合は自己流ではなく正しい方法でやる必要があるかと思います。

また、保湿によって肌の組織が活性化してコラーゲンが作られるという、有り得る話かもしれません。
でも、もっと重要なポイントがあると思います。

肌の弾力を維持する真皮層のコラーゲンやエラスチンなどを作り出すものが繊維芽細胞です。この繊維芽細胞は他の細胞から出されるｂFGF（塩基性繊維芽細胞増殖因子）など、いくつかの因子でその働きがコントロールされていると言われています。紫外線を浴びて生じる活性酸素で酸化（老化）されてしまうと繊維芽細胞は弱り、コラーゲン生成は減少して肌のハリは無くなり、たるみやシワが深くなります。
肌のハリや弾力を保ってたるみ毛穴を作らないためには、ローションパックよりいかに紫外線を浴びないようにするかが大切だと思います。そして、FGF配合の美容液もハリ・弾力を蘇らせる効果が期待できるのではないでしょうか？※ご参考までに、EGバイタライジング マルチゲルには肌を細胞レベルで活性化すると言われるEGFの他、繊維芽細胞に働きかけるアセチルペプチド-3（FGF）も配合しています。

毛穴を毛嫌いしても仕方がありません。毛穴はヒトには当然必要なもので消すことはできません。また、毛穴は筋肉ではないので、温めたり冷やしたりしても広がったり縮んだりはしてくれません。しかし、肌を健やかに保つことができれば毛穴は自然と目立たなくなるものです。正しいやり方で効果がでる方法をお選びいただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。