2013年6月29日 美人が実践するアンチエイジング美肌術
毛穴の悩みに関するエピソードの最後に書きたいことがこれです。
肌の再生(ターンオーバー)とミトコンドリアの関係です。
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約60兆個の細胞から私たちのからだがつくられています。
その中の司令塔が ”9” 番のミトコンドリアです。
大学の卒業研究のテーマがミトコンドリアに関係していました。
『OTTLEセルによるチトクロムCの酸化還元電位測定』(卒業研究タイトル)
チトクロムCはヘムタンパク質の一種で、ミトコンドリアの中で呼吸のプロセスに大きく関わっているものです。
□□□□ チトクロムC □□□□
27年前は毎日がこのチトクロムCとの格闘していました。まさかその縁がこんなに永い時間を経て続いていることに気付かされるとは思いませんでした。
生物の授業で名前を聞いた程度だったミトコンドリアの存在が、この研究テーマでそれが大きく変化しました。
健康医療機器の研究開発や化粧品、健康食品の仕事の過程で、やはりミトコンドリアに出会うことがあります。ヒトの細胞の中の重要なポジションですのである意味当然のことなのでしょう。
肌の再生、ターンオーバーのためにはミトコンドリアの存在は欠かせません。
肌だけではありません。私たちそのもの、個体をより良い状態に保つために緻密に ” プログラムされた細胞死 ” が起こっています。いわゆるアポトーシス(apoptosis)です。
たとえば・・・
・ガン化してしまった細胞の自己死
・指と指の間の細胞の死滅(生まれる前は指と指はつながっているらしい)
・肌の基底層⇒有棘層⇒顆粒層⇒角質層への過程における角質細胞への変化
※角質細胞は死んだ細胞です。顆粒層まではあった細胞核は無くなり、細胞として死滅する際に、保湿成分のセラミドを細胞の外に放出。この細胞の死滅のおかげで、肌のうるおいが保たれています。
ギリシャ語のアポトーシスの語源は、apo(離れて)ptosis(下降)らしく、まさに枯葉が木から落ちるといったところでしょうか。
再生のサイクルを維持するためには死滅することも必然です。
アンニテンプスの語源はラテン語で”四季”を意味します。冬の時季を乗り越えて春を迎えます。その春もやがて夏、秋、そしてまた冬へと移り変わります。
常に ” 変化 ” することだけが、” 変わらないこと ” です。
世の中に絶対ということなど存在しないと思っていますが、ヒトも地球も宇宙も常に変化し続けている事実は間違いないでしょう。
そして、どのように変化するかは自分が決めることだと思うので、常にこうありたい! 年相応にみられるより少しでも若く見られたい、美しい肌をいつまでも保ちたいと願ったらいいと思います。
願うことで、カラダの全細胞のミトコンドリアがその実現の可能性を高めてくれます。
なぜかというと、ミトコンドリアが生み出すATP(アデノシン三リン酸)だけが私たちの生命エネルギーだからです。
最後までお読みいただきありがとうございます。