2015年10月6日 乾燥肌に効果的な保湿方法とは
それは化粧水をつけることではありません。
保湿とは、「保湿成分を肌の角層に入れて、それを脂質成分で閉じ込めること」です。
最近の化粧水の宣伝文句・・・
「極潤」とか「濃密」とか「とろみ」とか・・・
化粧水と言いながらも、まるで美容液や乳液のような「役割」を連想させます。
洗顔で一時的にアルカリ性に傾いた肌を整えることが本来の化粧水の役割なので、
保湿するために化粧水にこだわる必要はないと思います。
現在市場にある数千円以上の化粧水に配合されている美容成分は、
美容液や乳液やクリームに配合されているものとかなり重複している感もあります。
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乾燥する時季に必ずと言ってよいほど話題になるお肌の水分量。
それはお肌の表面、すなわち「角層」の水分量に他なりません。
では、角層の水分はどのような状態で「保持」されているのか。
角層を構成する角質細胞(細胞核を失った死んだ細胞)と角質細胞の
「すき間」が約2ミクロン(0.002mm)あります。
角層の細胞同士のこのすき間に、
単純に「水」が存在するのであれば、
きっとこの2ミクロンのすき間から容易に蒸発してしまいます。
でも、健康な肌は、角層中に20%以上の水分を「保持」しています。
水分が容易に蒸発しないように、
セラミドなどの脂質成分(細胞間脂質)が
水分を挟み込むように存在し、
角層の細胞と細胞のすき間を埋めているからです。
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敏感肌の方やアトピーの方の角層中に、
このセラミドが不足していることが報告されています。
かつては、NMF(天然保湿因子)配合の化粧水が重宝されたり、
油分でフタをするといった(皮脂のかわりの)オイルなどで
保湿することも提唱されていましたが、
お肌の保湿への寄与度はそう大きくはありません。
セラミド入りの美容液やクリーム系のアイテムで
正しい保湿のお手入れをしましょう。