2014年12月18日 美人が実践するアンチエイジング美肌術
フィラグリン。
表皮の顆粒細胞から角質層形成の段階で作られる塩基性タンパク質の一種。
皮膚のバリア機能に欠かせない成分。
今日、異物の侵入を防ぎ、刺激や乾燥から肌を守るバリア機能の弱さが
アレルギーの病気の発端になるニュースが注目を集めていました。
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前駆体として「プロフィラグリン」が生合成されたのち、
顆粒層→角質層の段階で、リン酸プロフィラグリンが
脱リン酸化と加水分解により分解されてフィラグリンが
作られるとのこと。
このフィラグリンが作られないと角質に異常がおこり、
皮膚のバリア機能が損なわれるようです。
※もちろんバリア機能の低下やアレルギー発症の原因は
フィラグリンだけというわけではありません。
※プロフィラグリンは、フィラグリンが10~20個つながった
大きなタンパク質。
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生きた細胞が死滅することによって角質層は形成されます。
細胞間脂質の代表格の「セラミド」もまた、フィラグリン同様
肌細胞の細胞核が無くなる角質層形成の段階で放出されます。
肌細胞の死滅と再生。
基底細胞で生まれた肌細胞が有棘層→顆粒層→角質層へと
スムーズに上がっていくこと。
すなわち、
肌のターンオーバーがいかに健康な肌に重要な意味を持つか、
改めて実感させられます。