2015年11月25日 美人が実践するアンチエイジング美肌術
クレンジングには欠かせないもの。
それは・・・界面活性剤。
この界面活性剤、
日常生活にとても身近なものでありながら、
あまり知られていない感があります。
もちろん、知らなくても何も問題はないのですが、
少し理解が深まると、
ちょっとした日常生活の疑問もよりクリアになるかもしれません。
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※左の画像はウィキペディアより抜粋
泡立ちが良いシャンプーやボディーソープ、石鹸などは、
アニオン型の界面活性剤です。
(アニオンは「-(マイナス)」の電気を帯びていること)
アニオン型の界面活性剤で髪を洗うと、髪もマイナスに帯電して軋むので、
それを中和する為、リンスにはカチオン型の界面活性剤が使用されます。
(カチオンは「+(プラス)」の電気を帯びていること)
静電気防止の衣料用柔軟剤も、このカチオン型の界面活性剤。
アンニテンプスのエッセンシャル クレンジング&ウォッシュには、
プラスでもマイナスでもない、
非イオン(ノニオン)型の界面活性剤を
1種類だけ配合しています。
クレンジングには、メイクを落とすという洗浄力を発揮させるのに、
3~4種類以上の界面活性剤を配合するのが当たり前なので、
おそらく1種類だけ配合しているクレンジングを探すのは、
難しいことかもしれません。
古くから、アニオン(-)界面活性剤が使用されてきましたが、
水に溶けたときに、イオン化しない親水基をもつ、
この非イオン(ノニオン)界面活性剤は、
水の硬度や電解質成分の影響を受けないというメリットもあり、
乳化などの性能も優れているので、
非イオン(ノニオン)界面活性剤の使用量は大きく伸びているそうです。
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余談ですが、
欧州のホテルに泊まっても石鹸を見かけることはまずありません。
プラスイオンのカルシウムやマグネシウム濃度が高い「硬水」では、
アニオン(マイナス)型の界面活性剤の親水基に金属イオンが結合して
泡も立たず洗浄力が発揮できません。
「軟水」の日本でも、いわゆる「石鹸カス」は、
石鹸成分に金属イオンが結合して固体となって付着したものです。
(金属石鹸とも言う)
石鹸で顔を洗った後の「つっぱり感」も、この金属石鹸の膜を
形成するからとも言われています。
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メイクや皮脂の油汚れを落すのに欠かせない
界面活性剤ですが、
あまりにも強力過ぎるものは、
肌への無用な刺激を与えますので、
全成分をチェックするなどして、
気をつけていただければと思います。